相手の事を思うことが違和感の元
武道の場合の違和感、患者さんの持つ違和感、一般日常での違和感。
どれも厳密には異なるが、共通している事もある。
違和感を持つ当事者の共通ではなく、与える側の共通項だ。
それは「自分自身のやろうとしていることだけが頭にある状態」だ。
これを考えれば、最初から相手を「拒絶している」状態ということになる。
もちろん、意図的に相手を拒絶しているのではない。
しかし、自分のやることにしか頭が働いていないのだから、結果として相手を拒絶していることになるのだ。
例えば、相手を気遣おうと頭が働いているとする。
自分としては、相手を気遣おうとしているのだから、相手が違和感を持つ筈がないと信じて疑わない。
しかし、結果としては、相手を気遣おうが頭を支配しているから、相手は違和感を感じてしまうのだ。
この場合であれば、相手を気遣うのは「頭にあることではなく、そう行動すること」だ。
つまり、頭に置く必要など無いのだ。
もしあるとすれば、それは一瞬だ。
つまり、「こうしよう」と決めるその一瞬で、その後は「どうすれば」になり、それを行動していくということだ。