人の役に立っている

私よりも年配で、しかも未だ現役で、尚且つ自分の道を追求している人を見ると嬉しくなる。
人が生きる上での、ある種の理想像だ。
定年退職後の趣味で、色々な事をしているのではなく、自分で決めた自分の道をひたすら行く。
周りの騒音は一切気にしない。
そんな人を「強い」と私は定義する。
昨日の「弱い者いじめ」とは、程遠い次元にいる人だ。

人によりまちまちなのが、物事の捉え方だ。
その一つの「強い」という言葉も、それぞれに違う。
もちろん、違って当たり前だし、それで良いのだと思う。

忍者として有名な、武神館初見走家。
今日、久しぶりにお会いしにいった。
色々な話の中で、「ねえ日野さん、いくら武道だなんだと言っても、結局は死ぬんですからね」とカラッとおっしゃった。
まさに名言だ。
御年86歳である。
そう、まさに死ぬのだ。
であれば、どの強さが普遍的だと言えるのか。
ひたすら自分の道を行くことではないか。

その事に関しては、多くの先達達がいる。
その強さはどこからくるのだろう。
そんなくだらないことを考えてしまう。
自分の道を歩いて行く、それこそが強いなのだ。

お弟子さんが「日野先生が来ると、初見先生はお元気になられます」と言ってくれる。
有り難い話である。
少なくとも、私は初見走家のお役に立っているのだから。


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