知識から知恵へ

先日の東京の稽古では、肩から腕、そして手の平への連動をやった。
もちろん、これは日野武道研究所の定番の連動と重なる。
しかし、定番はねじれの戻り、あるいは、ねじれのラインの再確認という運動を使う連動だ。
今回は、肩を前からや後ろから回すことで、手の平のある部分が反応している事に気付いた。
その気付きを力化させてみたのだ。
まだまだ、試作途中だが身体の動きからの、身体の反応を使っているから、きっと合理的な何かを生み出すだろうと思っている。
もちろん、熟成させなければ分からないが。
この熟成させるという事と、錬磨するということが稽古の両輪でもある。
また、考えるという事でもある。
「出来た」ら、出来たのではなく、知ったということと同じだ。
だから、知っただけでは、何がどうなるものでもない。
しかし、大方の人は、知った=出来た、とどんな思考回路をもっているのか疑いたくなる回路を持っている。
だから、知った=出来た、を色々な所で集めて回らなければ、どこか不安なのだ。
ということを、セミナー回遊魚、道場回遊魚の人達を見ていて分かった事だ。
巷にある言葉で言えば、知識を知恵に変換しなければ不安は解消されないのだ。
知恵に変換する為には、どれほどの錬磨と熟成がいることか。実際に様々な形で使っていかなければ、知恵というものにはならないからだ。
もちろん、私は知恵を目指しているのではない。
それは単なる結果だ。目指すものなどなく、ひたすら、錬磨と熟成を繰り返しているだけだ。
どうして?
楽しいからである。
楽しいを見つけられる大阪ワークショップは11月18日から21日です。
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