自分を検証する場は

月曜日からバレンシアだ。
バルセロナでは大変な事が起こっている。
友人達から、フェイスブックには次々と「無事だよ」とメッセージが届く。
東京は、ずっと雨が続いていたから、カラッとした夏をバレンシアで満喫しようと思っている。
本来、9月にはパリからブリュッセルやアムステルダムへのツアーがあるのだが、日本でのやることが忙しいので断った。
だから、このバレンシアは、フランスからの受講者が多いのではないかと思う。
また、次は来年の1月にしかフランスには行かないから。
外国では、不思議と大きな体格の人が懐いてくる。
顔を真赤にして、力を込めた腕を涼しい顔をして外されたり、「どうして?」という感じで倒されたりするのが快感なのだろうと思う。
2m位の身長があれば、まず倒されるという経験は無いだろうからでは無いかと思う。
思えば、10年前パリで初めての武道のワーク・ショップをした時、「もっと、本当に突いて来て」とか「本気で倒れないようにしろ」と言った。
すると「本当に良いのか?」と何人にも言われた。
もちろん、そうして貰わないと私の稽古にならないからだ。
デモはデモだ。
しかし、その中身は「本当に」でないと意味は無い。
もちろん、稽古は一からやるので、ゆっくり、力を抜いて、だ。
それでも熟練している人には、「本気で」と言ってきた。
だから、2m位の人にでも同じだ。
でないと、私のやっていることが、私自身で検証出来ないのだ。
検証出来なければ、それを受講生達に教える訳にはいかない。
その意味で、多種多様な人がいるヨーロッパは、私にとって格好の検証場だ。
もちろん、それはダンスでも同じだ。
とにかく、私には検証する、検証できる相手や場所が、常に必要なのだ。

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