え、10円玉を20円で？！

「明鏡塾」体験セミナーは7月16日です。
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大阪の地下鉄動物園前。
動物園前一番街と書かれたアーケードがある。
その筋向いにあるガード。
かつてここは小便臭く、靴の片側でも売っていた。
「こんなもの誰が買うんや」というようなものを、わんさか並べているのだ。
大分前にもここに書いた、ネタかほんとか分からない話がある。
東京の生徒が初めてこの辺りを見物しに行った時の話だ。
「先生、本当に驚きました、新世界って凄いですね」「何が？」「いや、ピカピカに磨いた10円玉を売っていたのですよ」「ええ～、それは知らんな、そんなもん売ってるんか」「しかも20円で！」「ええ～～～！」
てな事がまことしやかに語られるところだった。
朝からカラオケがガンガン鳴り、名物のおばちゃんが演歌を歌いながら踊っていた。
地元の喫茶店でコーヒーを飲んでいる。
私と同い年とか、一寸下のおっちゃんやおばちゃんの世間話を聞くのが何よりも面白い。
ネタが面白いのではなく、会話のテンポや間が面白いのだ。
今日も、トーストを食べながら、おばちゃんの話に思わず声を上げて笑ってしまった。
「お客さんが笑ろうてはるやん」と直ぐに絡んでくれるのも面白い。
カフェではなく、喫茶店、しかも純喫茶と書かれているのが嬉しい。
この辺りに足を踏み入れたのは、丁度10歳の頃だ。
小学4年生の頃だった。
だから、59年前だ。
その頃は、人が溢れかえっていた。
今は、閑散としている。それが時代の移り変わりなのか、年齢の推移なのか。
当時、茶臼山から、通天閣、飛田の遊郭まで歩いたのを覚えている。
その後、その茶臼山が私の遊び場になった。
子供の足で、家から歩いて30分足らずだったと思う。
見知らぬところが好きなのは、この頃の影響なのかと思う。

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