50年ぶりの乗馬は

17,8歳の頃、友人たちと淡路島に行った。
その時、山を上がって降りるという乗馬のサービスがあり、生まれて初めて馬に乗った。
かれこれ50年前だ。
今日、その50年ぶりに馬に乗った。
本部道場に来る生徒の一人が馬を飼っており、今日はそこを訪ねたのだ。
メスの馬で、気性が強いそうだ。
奥さんが大学時代から馬に乗っており、奥さんが調教をしている。
「乗ってやって下さい」とのことで、「馬」に乗せて貰った。
ベルギーの人で、武術歴40数年の先生のお宅にお邪魔した時、馬が4頭ほどいた。
一般の人で馬を飼っているのを見るのは2人目だ。
しかし、ベルギーの人の馬は、その敷地の広さで、遥か向こうに見えた程度だ。
今回は「そこ」にいる。
奥さんは大きな動物は魂も大きいから迫力がある、という言い方をしていた。
面白い表現だ。
柵にもたれてしばらく無視をし、馬が近寄るのを待った。
近寄って来て匂いを嗅ぎだした。
それでも無視をしていると、馬が顔を私の顔の横に出して来た。
顔に触れると嫌がらなかった。
そんなやりとりの後、鞍を付けて乗せて貰った。
いきなりの左側への転換に、若干身体が傾いたが、馬の動きに馴染むように身体の緊張部を解いていった。
視界が日常ではないのも面白い。
ウインドサーフィンをやった感じと似ている。
馬がリラックスして歩いているそうだ。
こちらの心理が直接馬に本当に伝わるのだ。
調教はそこでの駆け引きだそうだ。
これは、どんな稽古よりも、関係性が分かりやすい稽古だと思った。

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