ワーク・ショップでは
大阪ワーク・ショップは5月5.6.7.8日、東京ワーク・ショップは6月2.3.4.5日です
http://hinobudo.wixsite.com/workshop/
物事を考える時、その物事をどれだけ単純化出来るか、あるいは、置き換えられるかというところが重要なポイントになる。
それをしなければ、本質に届く考え方が育っていかない。
外国でのワーク・ショップでも、国内のワーク・ショップでも少なからず「この身体操作はどうすれば、実際に使えるのですか?」と質問される事がある。
例えば、全身を使うとした時、必要な要素として、身体を連動させるがある。
そうなると、連動させる為の工夫が必要になる。
その実際の工夫が「置き換え」と同じ意味を持っている。
私のワークで言えば、胸骨操作ということだ。
胸骨操作をすることで、背骨が動く。
背骨が動けば立ち方によるが、骨盤も動く。
それだけで、身体を連動させるという実際の半分は出来たことになる。
もちろん、ここで最初の全身を使う、というのも「何の為に」という基本的な何かが必要である。
例えば、ピッチャーでボールをより速く投げたいから、というようなことだ。
先日教室に来たアスリートは、速く走れるようになりたいから、と言っていた。
つまり、この「何の為に」とワークとを重ねる事が出来るかどうかが、「実際に使えるのか」の答えになるのだ。
私の場合は、昔日の達人達の技の実現がある。
もちろん、本人が生きていたのか、その逸話は本当なのか、と疑えばキリが無い。
しかし、私は歴史学者でも教師でもないから、そういった事には興味がない。
ただ、それが残っているのだから、そういった匂いはあった筈だという夢を持っている。
その夢をひたすら現実に持ち込もうと努めているだけだ。
その部分に関しては究極のオタクなのだ。
大阪ワーク・ショップには、ダンスの先生の生徒さんが受講してくれる。
どれだけ胸骨操作が役立つかは私は知っているが、彼女たちは自分でそれを役に立つと見つけられるかどうか、それが楽しみでもある。
福岡では、バレエ・スタジオを借りているかげんで、そこの生徒さん達も習ってくれる。
そこの子達は、思わず自分の身体の変化に驚く。
「足を上げても腰が痛くない!」等と。
そんな驚く顔を見るのがワーク・ショップでの楽しみだ。