ビートルズや

パリからの飛行機で、ビートルズの映画を見た。
「8days week」だ。
「ええ、こんな映画があったんや」と驚いたが、別段珍しくもなく、よく稼ぐよなという感じだ。
しかし、私もビートルズが来日した時、聴きに行った口だ。
仕事を休み新幹線に乗った。
曾祖母が亡くなった直ぐ次の週だった。
公演が終わり、呆然としたまま、深夜映画をやっている映画館に入り時間を潰した。
朝までねばり、また新幹線で大阪へ帰った。
その東京公演の映像もあった。
感傷的になったというのではなく、何故か「そうか、ビートルズだ」と、何かが改めて身体の中で確かに響いた。
それは何かは分からないが、興奮している私がいた。
彼らのひたむきな演奏態度に、その叫びが確かに響いたのだ。
また、この8days weekは、最初の方に憶えた曲でもある。
機内で座っていたが、何故か落ち着かなくなった。
それは嬉しい落ち着きの無さだった。
ということは、何かしら燃え尽きた感が無いでもない状態だったのかもしれない。
「何でやねん」を呼び起こしてくれた感じだ。
夕暮れのバゼルの街を歩いていた。
石畳の古い街並みを歩く俺。
「一体、俺は何をしているんや?」
もちろん、意味も価値もいらないが、「一体何を?」と思っていた。
「Last night I said these words to my girl〜」この声が目新しく響く。
「一体何を?」と出てきた時点で終わっている。
もしかしたら疲れていたのかも知れない。
その私を呼び覚ましてくれたビートルズだ。
思えば「I Wanna Hold Your Hand〜」とラジオから流れてきた音に驚いた中学から始まり、そこからいわゆる洋楽をかじりだしたのだった。
この歳になってからのビートルズは、また新鮮に聴こえた。

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