相性が悪い

交通の便が悪いというのは、完全な間違いだった。
昨日のワークショップ会場に来ていた人に言うと、目を白黒させ「どうしたら、そんな選択があるのか?」と逆に聞かれた。
ちゃんと、列車が通っているのだった。
昨年の会場には50人を超す人たちが受講してくれた。
今回は、少し狭い会場だったからか、約半数になっていた。
会場が空手の道場ということもあってか、打撃系の人が多かった。
それは、私には都合が良かった。
どうも私と相性が悪いのが、中国拳法系の人達だ。
殆どの人が自分勝手にしかしない、そして、最悪なのが受講している人を教え出すのだ。
昨夜は、空手のチャンピオンだった人も受講してくれていた。
中国拳法の人が組んだ時、案の定教えだした。
もちろん、今やっている内容ではない。
というよりも、ワークの形が自分のやっている事と似ている、ということでしかやっていないのだ。
しかたなく「違うやろ」と怒鳴って、チャンピオンを相手にして、肝心の感覚を掴ませた。
どうも、癇に障る。
これが受講生を減らす原因なのだが。
もちろん、普通の人もいるのだが、往々にして勝手なおっさんが多いから不思議だ。
パリに来る太極拳の先生や、その他数種類の中国拳法の先生方が何時も受講してくれているが、全員素直に学んでくれている。
何が違うのか、今一つ分からない。
もちろん、日本でも同じようなことはある。
日本では、もっと不思議な事がある。
飛び込みで稽古に来て、しかもカッターシャツとズボンのままワークをする人がいるのだ。
もちろん、年配の人だ。
それをある伝統武道をやっている人に聞くと、自分の道場では有り得ないということだ。
「舐められているのかな?」と大爆笑をしたこともある。
会場には、パリからも2人受講してくれていた。
今日は、会場が変わるそうだ。
胸骨から始めたが、補佐をする人と組む。
この時の注意点として、補佐している人の手を感じ取る事を告げた。
基本的にどんな武道や武術でも一人ではやらない。
常に相互の関係で成立している。
その意味で、自分のやるべきこと、この場合は胸骨操作だ。
それと、相手を感じ取る、という二つの意識がなければならない。
そんな話をしながらワークを進めた。

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