年の瀬だから思う事

魚がいない所で、いくら食い付きの良い餌を撒いても魚を釣ることは出来ない。
昔、商売をしていた時に、よく話していたことだ。
そういったすれ違いは、人生には多々ある。
多々あるだろう、ではなく有るのだ。
一つの会社、一つの仕事しか知らない人、体験の無い人には、もしかしたら無いかもしれない。
あったとしても、その事を分かっていない場合もある。
私はそういった失敗体験を山ほどしている。
だから、他人の事は良く見える。
すれ違う原因は何か?
改めて考えるとバカみたいなことだ。
こちらの一人合点、あるいは、独りよがりである。
その独りよがりでも質が悪いのは、情熱があることだ。
情熱があるが故に、独りよがりだと気付きにくいのだ。
また、魚が一匹も釣れなければ、「ここは違う」と気づく事が出来るが、店が潰れない程度に客がくれば、ここは違うとは判断しにくいのだ。
いわゆる、踏ん切りがつかない状態になってしまうのである。
そういった時は、判断ではなく直感に頼るのが一番だ。
だが、良くしたもので、大方の場合、残念ながら判断に頼ってしまうし、ここ一番では直感という頭は無いのだ。
その意味で、直観的に「あかん、やめよ」と、お尻を軽く動かす事が出来なくなるのだ。
となると、そこを抜ける為に角度を変えて考えるという事をする。
「一体自分は何をしているのか」と問いかけるのだ。
そして、それは「本当にやらなければいけないことなのか」と突っ込んでみるのだ。
しかし、そんなことは自分では分からない。
東京に教室を構えて15年を超す。
「何の為にやっているのか?」
「何時までやるの?」
と自分に問う時期だ。
それは直観的に時期だと思うだけだが。

Follow me!