どういう風に?それはない

肩を動かすというワークを「武禅」でもする。
私が誰かの肩を動かすと、動かされた人はレポートに「安心感がある」という言葉に象徴される感じが湧き上がると書いている。
もちろん、様々な感想はあるが、大方がこれだ。
但し、相手にそう感じてもらおうと思って、肩を動かしているのではない。
肩に触れ、相手に触れ、身体に触れ動かしているだけだ。
ただ、肩に触れ、相手に触れ、身体に触れるという点が難しいところだ。
自分自身そのものが、相手に触れる「手」だけになっていなければならないからだ。
ワークを見ていると、「もっと強く」とか「隙間なく」と、結果としての体感的なアドバイスをする。
しかし、それらはそれを話す人の感覚であって、触る人にその言葉が理解できるかどうかは分からない。
もちろん、理解できても「それは」出来ない。
私は「相手の肩に触れて動かして下さい」という指示しか出さない。
というよりも、それしか指示は無い。
「どういう風に」はない。
自分が相手に触れたい、という欲求だけが、その答えを引き出すのだからだ。
しかし、みんな「どういう風に」が好きだ。
だから、本質には絶対に届かなくなるのだ。
あなた自身が、でなければ、そこに関係の糸口は出てこないのだ。
出版記念トークライブショー11月12日(土)午後2時~4時
http://2016hino.jimdo.com/
東京ワークショップ 11月21日‐24日
http://hinobudo.wixsite.com/workshop
98回武禅のレポートをアップしました。

https://www.hino-budo.com/buzen5.html

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