力の衝突をすると
身体を動かす訓練をする。
しかし、実際に使う時は、決して身体を動かさない。
それは「何をするのか」が決まっているから、その何をするかに集中すればよいだけだ。
そうすると、自動的に訓練に応じて動いてくれる。
また、身体運動そのものは、背骨から、あるいは、連動で膝から動くように訓練をする。
この訓練をひたすら繰り返すのだ。
そこで、その動きと共にある「刺激」を感覚する。
そうすると、その感覚が自動運動の鍵となるし、連動を起こすキッカケにもなる。
また、連動そのものを支える力にもなるし、腕や足から力を出すことにもなる。
もちろん、本当の意味での、しなやかな動きも作り出すのだ。
どうして身体をうごかしては駄目なのか。身体を動かすと、ハイハイの時代からの自分自身のクセが出るからだ。
それは身体運動のクセではあるが、同時に欲求のクセでもある。
特に武道になると、投げる・突く・斬るという、攻撃的な動作が主だ。
そうなると、投げたい、突きたい、斬りたいという、闘争本能的な欲求が現れ、身体に力みを持たせることになるのだ。
力みが出ると、必ず力は衝突する。
そうすると、力の強い人が強い、というごく常識的な結果にしかならないのだ。
その意味で、力を超えるのは相当難しいのだ。
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98回武禅のレポートをアップしました。
https://www.hino-budo.com/buzen5.html