全ては関係性
「関係性」あるいは「関係」という言葉を使うし、この事があらゆる事象の中で一番重要なことだと考えている。
それは、相互に反応し影響し合うという現象があるからだ。
それは何を言っているのかというと、例えば、ピッチャーがその球を投げたから打ったのであって、その球でなければ打たれていなかった、という現れだ。
そして、その事はその瞬間にしか起こらないからだ。
例えば、ピッチャーが投げるのに、一呼吸置いていたとしたら、つまり、時間を後ろに少しずらしていたら、あるいは、逆に投げ急ぎして前に時間をずらしていたら、そのピッチャーは打たれていないかもしれない、ということも起こるからだ。
もちろん、それはあくまでも推察だ。
そんなことを、例えば、学校の教師の子供として生まれたら、必ずその子供は学校の教師になるかというと、そうではない。
なるかもしれないしならないかもしれない。
つまり、物事は「こうすれば、こうなる」という単純因果関係で出来ているのではない、と言いたいのだ。
物事は全て不確定なのだ。
それは、この関係性によって決まるからである。
その意味において、関係性という現象を自分にとって良い方向に持って行くにはどうするか、ということになる。
もちろん、スーパーマンや超能力者になればよい、という漫画の話ではない。
昔日の武道の達人は、結局のところこの関係性を極めたとも言えるのだ。
もちろん、そんな言葉は当時には無かった。
だから、関係性そのものではないが。
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