会話とは、
人に何かを伝える時、内容が複雑な場合に、「例えば」と比喩や分かりやすい例を使う。
問題は、たとえ話はよく出来ていて理解できるが、それと伝えたい事の内容との整合性だ。
一般的に、たとえ話は理解できるが、実際的にはよく分からないということが多い。
「何の話や」と思わず突っ込みを入れたくなることもある。
逆に単純だが、相当高度な内容を持つ例えもある。
そんな話に出会った時、思わず声を上げてしまう事もある。
一般的に、頭の良い人はたとえ話が上手だ。
どれだけ高度な内容でも、小学生でも理解できる例えを出してくれるからだ。
それこそが、人の話を聴く、そして、その人に答える、ということの側面だ。
頭の硬い人は、あくまでも自分の意見を、自分の言葉のまま繰り返すだけだ。
どうしてそうなるのか、と考えると、自分の意見は「どういうことなのか」と、吟味していないからだと分かる。
そして、それを聴く人は、どんな言葉を使っているのか、どんな趣味を持っているのか、複雑な話にどの程度慣れているのかという事を、相手との会話の中で探し出していないからだ。
会話は、会話の内容から、そういった事を掬い上げる行為だ。
明日から秋の「武禅」だ。
こういった展開もカリキュラムに、しっかり組み込まれている。
雑談の稽古だ。
出版記念トークライブショー11月12日午後2時~4時
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東京ワークショップ 11月21日‐24日
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