焼き物の街へ到着
グルノーブルから列車で3時間、
そしてまた3時間、焼き物の街リモジュ。
退屈極まりない旅だ。
窓から見える風景は、殆ど一緒だ。
牧草と牛、あるいは畑。
ただ農耕国だということだけは分かる。
朝10時に発ち、乗り継ぎも入れて夕方5時30分に到着。
ホテルにチェックインし、そのまま稽古。
終わって食事、そして寝る。
ワークショップは、空手を始め打撃系の先生方で、知った顔が沢山あった。
皆パリに来てくれている人たちだ。
ワークはちょっと趣向を変えて、肘から入ってみた。
手を使うのではなく、肘を使う。
そして肩。
しかし、胸骨操作を抜いていると、やはり上手くいかない。
そこで胸骨となる。
ある程度みんな出来る事を念頭において、ワークを考えながらやった。
それぞれに、稽古という事を認識していってくれたように「思う」。
私のワークは、繋がっているので、最初から自分勝手にやっていると、最初は腕力で誤魔化せても、最終的には絶対に出来ない事になる。
「そのことをする」ということと、「その結果をする」は全く別物だ。
何度となく、そこを注意した。
「出来なくても良い、むしろ出来ない方が良い」そんなことを言うと、全員怪訝な顔つきになる。
「そのことをする」から出来ない自分を知ることが出来、その先には「出来る」が見えてくるのだ。
しかし、「出来る」を目指せば、全てが自分なりになり、似たような結果が出ても、そのプロセスは体感できない。
何時まで経っても出来ないし、身体としての成長は無いのだ。
2時間30分、タップリ汗をかいて、みんな笑顔で帰っていった。
嬉しい事に、拙著「ここの象・英語版」を読んでくれている人もいた。
今日で旅は終わり、明日はパリに帰る。
大阪ワークショップは9月22,23,24,25日です。
https://www.hino-budo.com/workshop-schedule1.html