気分に支配されてしまう
「気分」がどれほど自分に影響を与えるのか、と考えると面白い。
例えば、お酒を飲み過ぎたら駄目だ、と健康から考えるとそうなる…ようだ。
もちろん、それは医学的にそうなのだろう。
しかし、私の住む山奥では、一概にそうとは言えない人が沢山いる。
お酒で身体を壊した人も沢山いるが、その逆に80歳を過ぎても山仕事を楽々とこなす人もいる。
その元気なお年寄りが飲むお酒は、愉快なお酒だ。
とにかく、愉快な話がお酒がすすむに連れてどんどん飛び出す。
その人達は多い時で一升は飲む。
少ない時で5合だ。
しかも、子供の頃から毎日飲んでいる。
休肝日など無い。
そういった人達を見ていて、つくづく「気分」が大事だと感じるのだ。
気分よく飲むお酒と、愚痴たらたらで飲むお酒では、味も何もかもが全くのだ。
話は違うが、そんな話をある実業家とした時がある。
私は病気にならずに健康で、しかもお酒を毎日飲んでいる人は「良いお酒を飲んでいるのですよ」と言うと、その人は「どんな銘柄でしょう」と来た。
「あっ、こらあかんわ」と思って話を変えた事がある。
このタイプの人は、それこそ悪いお酒しか飲めないだろう。
もちろん、気分が先か、出来事が先か、身体の持つ、お酒の分解酵素が多いのかは分からないが、明らかに自分の創りだす気分なのだが、その気分が自分に与える影響は多大なものだ。
そして、記憶も自分に影響を与えている。
これも非常に大きい。
医学的に言えば、目に見える数値や患部の故障に一番の価値が行くのだろうが、私は目に見えない気分や記憶に支配されている、という方に目が向く。
単純に、うっとおしい表情の人がそばにいると、こちらまで気分が滅入ってくる。
気分は他人に対しても相当の影響力を持っているのだ。
「〜ねばならない」という義務的考え方で取り組む仕事と、「これは面白い」と感じて取り組む仕事では、能率も出来上がりにも差が出来る。
これは、仕事に限らずどんなことでも同じだ。
その意味で、何事も「楽しめる」という能力を開発しておくことが大事だ。
笑いは、時間を豊かにする。
そんな大阪ワークショップです。
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