誤解や曲解はあるものだ。

昨日は、スペインから合気道をする3人が、稽古に来ていた。
スペインの人に限らないが、文化が異なる国の人は、言葉の解釈が違う。
もちろん、そこが誤解の基であったり、理解できない点であったりする。
それはいたしかたの無い事だ。
あちらにあってこちらにはない、またその逆も沢山あるのが言葉だからだ。
よく、身体を動かして行う事は、言葉は殆どいらないというが、それは嘘である。
趣味の範疇で収まることであれば、もちろん、それでも良いが、そこに仕事だとか、何かしらのリスクが伴うことであれば、この限りではない。
やはり、言葉が必要であり、しかも内容の深い言葉が必要だ。
フランスで活躍する声楽家のユキミさんと、音楽の話をしていた。
その時、一般の人もそこに入っていた。
言葉としては、誰もが知る言葉を使っていても、音楽家同士の話と、一般の人との話の内容は異なる。
そこを理解しない人は、そこに紛れ込んできて、話が混乱していった。
そんな時に、文化が違う、人が違う、と気付く事となるのだ。
その意味で、混乱は有り難いチャンスでもある。
「どうすれば力を抜けるようになるのか?」という質問があった。
「力まない人間になることしかない」と答えた。
「この稽古を続けたらそうなるのか?」
「いや、それは無い。自分がそうなろうと決め、その視点で稽古を積んでいけば、必ず実現する」
翻訳しやすく、簡潔な言葉。
それは、外国に行き出してから心がけている。
これは、物凄く勉強になる。
私自身の中の不明確な部分をあぶり出してくれるからである。
同じような質問で
「どうすれば肘の力が抜けるのか?」があった。
「力が抜けた時に分かるよ」と答えた。
大阪でのワークショップは9月22日から25日、西区にある「江之子島文化芸術創造センター」です。

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