どうして柔道を外国人に指導されるのか
「何でやねん」名コーチが、弱い学校を教える番組を見ての感想だ。
「何でやねん」は、柔道の弱い学校に名コーチが教えていたからだ。
名コーチが日本人なら何とも思わなかったが、フランス人だったので「何でやねん」なのだ。
冒頭でその学校の監督か顧問か知らないが、生徒に注意を与える光景が一瞬写った。
小さな女の子を投げ飛ばしていた。
そんなことをしても選手は強くもならないし、技も憶えない。
一体何を考えているのか、という感じだった。
フランス人は、「まず体力」ということで、色々なトレーニングを提供していた。
その事で、生徒たちの表情はどんどん良い方向に変化していった。
どうして、前近代的な稽古を生徒にさせるのだろう。
もちろん、それは古いか新しいかの問題ではない。
どれくらい、生徒の成長を促すことが出来るのかがテーマの筈だ。
フランス人は実に的確にトレーニングをさせていった。
つまり、生徒がどんな成長を見せるのが良いのかにビジョンがあるということだ。
だから、この為にはこれ、あの為にはあれ、という具合に次々とさせていった。
そして、それらトレーニングは短絡的なものではなく、つまり、総合的に生徒が自立し、その事をきっかけとし、色々な事に目覚めていくものだった。
スポーツ科学が絶対だとは決して思わないが、未だにそういったことも知らない監督や顧問よりは遥かに良い。
冒頭で投げられていた、一番小さな少女は、「絶対勝ちたい」という意欲を見せるようになっていた。
それが名コーチが指導した結果だ。