お疲れ様でした

福岡から東京に着いた。
熊野では炬燵が必要な寒さ。
そこからいきなりの30℃超えは、身体調整が利かなかった。
身体が重くて、ぐったりしている。
熊本と福岡の4日間は、何時もながら終わってみれば瞬く間だった。
今回、初めてダンスに特化した時間を設けてみた。
何時も場所を提供して頂いている、
須貝バレエスタジオの須貝先生を始め、先生たちも参加してくれて盛況だった。
「武禅」を終え、そのままのワークショップだったから、「武禅」の雰囲気を残した感じで始まった。
打ち上げの席で、50歳代の治療家の男性が、若い受講者を見て「こんな重要なことを20歳代で体験出来て良かったね。私ももう少し早く知っていれば」というような会話になった。
そうではない。
もちろん、若い時に知るのは良い体験の一つだが、50歳代の男性の「もっと早く知っていれば」の涙を分かりようが無いのだ。
20歳代の女性も「残念ながら分かりません」と素直な返事を返していた。
私のワークに限らず、どんなことでも、その取り方は千差万別だ。
だから、どれが正しい等は無いのだ。
ただ、初参加で涙する人と、数を重ねていても涙しない人がいるのは確かだ。
それは個人の方向性だ。
方法を求める人と、自分に突き刺させる人。
その違いである。
比較的主婦の方は、自分に突き刺せる人が多い。
胸骨・ねじれ・ストレッチ等々の「身体塾」。
相手との「関係」ということでの声掛け。
自分は相手からどう見えているのかの「表現塾」。
この3本柱は、自分でも秀逸だと思う。
「人は絶対に本当のことをいってくれないですよ。あなたが言わないように」ここをしっかりと認識しておかないと、自分を誤解するし他人を誤解する。
そんな話が、ワークの全体を流れている。
その意味で、若い人達には、少し難しいかもしれない。
しかし、それらを感じる感覚は、やはり若い方が鋭い。
スタジオで習っている12.3歳の少女たちが今回も受講していた。
関係という感覚の現象が現れた時、ニコッと嬉しそうに笑う。
この感性が鈍ってはいけないのだ。
「どうして、12.3歳では感じるのに、20歳過ぎたら鈍くなるの?」
そこで気付いてくれたら嬉しいのだが。
大人になるにつれ、言い訳がどんどん上手になる。
ということには、気付いているのだろうか。
何れにしても、有意義なワークショップは終わった。
再会を誓ってそれぞれ帰路に着いた。
みなさん、お疲れ様でした。

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