世界遺産の煉瓦の建物
Albiの街は、街そのものが世界遺産になっている。
何でもヨーロッパ最古の橋があるそうだ。
これは昼食を食べた後、、散歩がてらに行こうと思っている。
こじんまりとした古い街並みである。
そういえば、昨日稽古を終え、皆と食事に行ったが、そこのレストランは1870年に創業したそうだ。
午後7時30分会場にはおよそ50人ほどの人が待っていてくれたのには驚いた。
トゥールーズの空港から、高速道路を約1時間、それまでの景色は殆どが牧草だったからだ。
もちろん、畑もあるのだが、実はその牧草地帯が余りにも広大で、「こんなところで人が集まるの」と、どんどん心細くなっていったのだ。
これはスケールが違うが、その昔天才アルト奏者と言われた、故阿部薫とのツアーで帯広へ行った時の感じだ。
こんなところにジャズ・ライブをやる店があるの?
それにしても、客はどこからくるの?そんな心細さだ。
どちらも、自動車で遠方からわざわざ来てくれた。
今回も、蓋を開ければ、約50人ほどが色とりどりの道着姿で待っていてくれたのだ。
こんなありがたいことは無い。
殆どの人は、私を知らない。
だから、始まる前に皆に、受講してくれてありがとうと感謝を伝えた。
TVやラジオなどで活躍しながら、海外へも空手を教えに行っている先生も受講してくれていた。
流派やジャンルもバラバラの人達が集まる、何時も書くことだが、日本では有り得ない。
海外の人の好奇心の強さ、自立している個人の強さ。
今更ながら羨ましく思った。
日野理論初心者の人ばかりなので、とりあえず胸骨、そして肘と、余り幅を広げずに稽古をした。
年齢層が高い事もあり、みんな粛々と稽古に励んでくれた。
但し、頭を抱えながらだ。
例によって、殆どの人と稽古をした。
「もっと力を入れていいよ、もっと、もっと」というと、「大丈夫かこのおっさん」という顔で締めてくれる。
それを逆転するから、皆、例によって目が点になり、溜息が出るだけだった。
2日間と短いのだが、中身の充実した稽古だ。
朝は、少し散歩をしようと外に出たが、残念ながら諦めた。
余りにも寒いというか冷たいというか、手が完全に痺れてしまった。
昼食は現地の主催者たちと街のレストランで。
それから、世界遺産の街をグルッと一回り。
地震が無いという事は、こんな煉瓦作りの建物も残るのだと、改めて日本の古い建造物の凄さを感じた。
夜は7時に迎えが来る。