幸せか健康か

昨日は医療従事者の為の「明鏡塾」だった。
改めて医療従事者とは何か?についての話をした。
受講している人達は、治療であったりリハビリの専門家だ。
たとえリハビリであっても、腰痛の治療でも、そのリハビリや治療を通して、その人の人生に関わっているのだ。
もちろん、リハビリが上手く行くことも、腰痛が治って行くことも大事なことではある。
しかし、それ以上に大事なことは、その当事者が例えば、「歩きたい」という欲求を持てること、腰痛の人が「自由に動きたい」という意志を発動させて上げることだ。
そして、もう少し踏み込むと、現在の身体の状態でも幸せならそれで良い、と気付かせて上げることだ。
どうも世の中は、健康という病気が蔓延している。
どうして健康が良いのか。
それは、とんでもない思想だ。
病気の人、身体が不自由になっている人は、何が何でも健常者になれ、と言っているようなものだ。
どうしてそのような偏向的な視点しか持てないのか。
私の中学生時代は、今で言う特殊学級はなかった。
知的障害者の人達も、身体障害者の人達も、みんな一緒になって遊んだものだ。
「そのままで遊べるやんけ」
子供達は、それなりのルールを作り出し遊んだ。
みんなが遊べるルールをその場で見出し、その中で遊ぶ。
これほど健全な状況は今では絶対に起こらない。
画一的に偏向的な頭しか持っていないからだ。

Follow me!