17年前の記事から

ここ暫くは、10数年前に連載していた雑誌の記事をまとめるという作業をしている。
それは、出版社がピックアップして、一冊の本にしようと要望があったからだ。
そこで改めて、17年前の私の記事を読み返している。
まるで、今書いているようなことが書かれていた。
そう、原点は何一つ変わっていないのだ。
「出来ない自分を知る、そこが入り口だ」とか、「肘の使い方」等々。全て何一つ変わっていない。
一つの事を突き進むというのは、そういうことだ。
記事を読み返していて、自分のブレの無さを改めて確認した。
もちろん、30数年前も同じだし、ドラマーをやっていた頃も同じだ。
ただ、そのこと、例えば「出来ない自分を知る」という事の中身が、17年前よりも深くなっているということはある。
それは、17年間の時間が、多くの体験やそこから弾き出した問題を、幾つも解決していっているからだ。
そして、大きな変化は、海外で指導しているということだろう。
私は、間違いなく私しか歩けない私の人生を歩いている。
それは、中学生の時の決意だった。
「絶対に人の通った道、通れる道は通らない」と決意した。
もちろん、それを四六時中頭にあったのではない。
何年も忘れていたこともある。
大きな目的というのは、そういうことだ。
常に頭におかなければならないのであれば、それがストレスになって何も出来ない。
自律神経失調症か鬱になるのが関の山だ。

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