頼まれたら嫌とは言えないのは

頼まれたら嫌とは言えない優柔不断な性格、という人をあちこちでみかける。
もちろん、嫌と言えないということは、頼まれたことが出来る、という意味で、もしかしたら万能型の能力を持っているのかもしれない。
私は色々な仕事に付いてきたが、その仕事の中で、あるいは、仕事仲間の中での頼まれごとを断った事はない。
そのおかげで、自分でしようと思っても出来ない体験を幾つもした。
それらは全部自分の宝物だ。
宝物というのは、自分の幅を持てたということだ。
色々な仕事に付いた、というだけでも、相当の幅を持っているのだが、それ以上に幅が出来たということだ。
ジャズをやっている時でも、頼まれて懐メロの伴奏をしたり、演歌の伴奏もした。
本当に色々なジャンルの人達と演奏をした。
それがジャズの味に、また、ドラミングそのものの味になっている。音楽の幅も相当広がった。
その意味で言うと、頼まれたら嫌とは言えない、というのは、自分の幅を広げる良い機会だと捉える事が出来る。
しかし、この歳になると、そこまで自分の筋とは違うことに力を注げない。
だから、これは若い時のものだとも言える。

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