武禅終了!お疲れさん

夕方、迎えのバスが到着し、全員田辺駅へと向かった。
春の「武禅」は、最後の最後に「正面向かい合い」の実際があり、受講者にとっては良い体験だった。
一人が「道場が揺れていましたよ」と。
今回も沖縄から、カナダから関東方面、愛知方面、関西方面、九州方面とあちこちからの受講だ。
色々な職業、様々な年齢、そんな人たちが同じ目的を持ち、徹底的に脳みその汗を流す。
受講者が言うように、「こんな場は日本中探しても、他にはありません」なのだ。
耳障りの良い言葉、決して自分に刃を向けられる、あるいは受講者同士が向け合う、そんな場は無いだろう。
もちろん、耳障りの良い説明や、耳障りの良い指摘はどこにでもあるが。
まるで動物園状態の社会だから、その社会に見合ったものばかりだ。
今回の最大の特徴は、最後のピラミッド状で後ろ向きに座る人達に声を届けるが、恐ろしく早く終わったことだろう。
初参加や、「武禅」何回かの受講者が多かった割にはだ。
もちろん、その理由は分からないし、分かる必要もない。
「早く終わった」のだ。
後ろ向きの人の塊に向かい、任意の人だけに手を上げさせるのは、誰が考えても難しい。
多少手こずっていてはいても、相当早く目的の人に声が届いていたということだ。
しかし、今回は若い人も多くいたので、残念なのは目的の人が手を上げてくれた事に感動しない、感謝しない人が多かったことだ。
関係性という、社会において最も基本的でありながらも、最高に複雑で難しいものを突破する為の、一つのツールである「声を届ける」が、曲りなりにも出来た事に対する自己評価が無い。
それは、ここ10年の特徴だ。
そのクセ「人間関係を良くしたい」という目的を持っている。
不思議な限りだ。
とはいうものの、2泊3日で、多くの事、自分の何かしらに気付き、その宿題を持って帰っていった。
バスの中から爆睡か、興奮が冷めやらないから、電車の中で爆睡か。
隔離された道場から、街に戻った時、すれ違う人の死んだような目にみんな驚くことだろう。
次回は6月24,25,26日「夏の武禅」だ。

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