背中に目をつけておけよ

子供の頃や、仕事をやりだしてよく言われた言葉に「背中に目をつけとけ」がある。
今日、ある中華飯店に入った時、余りの接客のどん臭さを見ていて、この言葉を思い出したのだ。
妻は、高校時代にアルバイトをしている時、やはりそう言われたという。
自分のやっていること、例えば、お茶をあるテーブルに行き入れる、があるとすると、それにしか目が向いていないので、他のテーブルから呼んでいるのも分からない状態になっている。
アルバイトだから仕方がない。
本当にそうか。
その考え方では、自分の生きている時間がもったいない。
アルバイトであろうがなかろうが、ゲームをしていようがいまいが、それは間違いなく自分という人生の時間であり、自分が消化してしまう自分の時間だ。
妻は、バイト先でよく叱られたという。
そして、その事で、全く新しい常識をしり、自分が一回り大人になったような気がした。
だから、叱られるのもバイトをするのも、大好きだったという。
自分の家庭の常識しか知らずに育ち、そのままで学校生活があり、社会にでる。
5月病という言葉があるが、そんなものある筈もない。
それは、学生時代をどう過ごしてきたか、どんな意識を持って生活していたかの、単なる結果に過ぎない。
「俺の人生やんけ、俺が決めずに誰が決めるんや」中学の時に思った。
そして自分だけで歩く道を決めていった。
「背中に目をつけておけ」これほど全てを表している言葉はない。
その原点は気遣いだし、武道的に言えば察知する力だ。
極めつけは、危機管理能力になる。
全ては繋がっているのだ。

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