関係が見える為には
相手を感じ取る、ということの入口として、「手を合わせる」から入った。
手を合わせるのは簡単だが、本当に自分の手で相手の掌を感じ取っているのか、というと別の問題だ。
大事なのは相手の掌を感じ取ることだ。
ここで、その意味が理解できる人と出来ない人とに分かれる。
「分からない人はどうしよう」とAmy。
もちろん、感じ取るということを説明する必要はあるが、その前にその人は「自分は何をしたいのか」が明確なのかどうかだ。
例えば、ここではballetということでやっているのだが、その中で他人と一緒に踊るとか、パドドゥだとか、とにかく他人を交えたシーンがある。
ということは、そこで行われる関係性が見えなければ駄目だ。
もちろん、大方はそんなことは百も承知だと思う。
しかし、では「その為に何をどう訓練してきたか」というとそれはゼロだ。
百も承知なだけであって、誰も訓練は受けていないのだ。
だから、新たに訓練が必要なのだ。
ところが、こういった説明をしても理解できる人は少ない。
というのは、頭で理解しているから、あるいは、自分はそれをやっているから、出来ていると思い込んでいるのだ。
そこを突っ込んでいくとその人は崩壊していく。
「どうして?」なのだが、それがそんな教育で育ったから仕方がないのだ。
あくまでも幻想の世界の住人でいたいのだ。
でも、人の前で踊るのだ。
そこに矛盾を見いだせなければ仕方がないのだ。
自分がダンスを好きということと、人に観せるダンスは全く別物だ。
そこには「表現する」という相当難しい壁があるからだ。
ベテランのAmyでさえ、それは習っていないという。
もちろん、言葉では知っている。
そういった抜け落ちた重要な要素が多々ある。
そんなことも拾い出しているのが、今回のAmyとのセッションなのだ。