身体を知らなければコントロールできない

「身体を知れば動きは変わるし、力の抜けた良い状態になる」
もちろん、これは海外でのワークショップでも使う。
どうしてそういうのか、というと、どう見ていても、自分の身体を知らないから出来ない、と見えるからだ。
この「知る」というのは、身体のどこをどう使うのかをコントロール出来る、という意味だ。
だから、まず身体の要所要所を知る事が大事だ。そして、その「知る」というのは、刺激を伴って、という条件が必要だ。
つまり、大方の人の「知る」は、客観的(身体を見ることで)に知っていることであり、身体としては知らない。
身体としてというのは、刺激を通してその部位を「感じ取る」事だ。
だから、身体として知る、なのだ。
今回のパリ最終日には、このことを痛感した。
つまり、自分の持つ、あるいは夢見る、理想とする動きなり技なりがあったとしても、それを具現化するべき身体の操作を全く知らないのだ。それは、さほど動きを気にしなくても、身体は動くからであり、身体を通して日常を過ごせるからだ。もちろん、刺激を与えられた部位を感じ取るという第一歩、そしてその部位を一定方向に誘導するという二歩。上半身、あるいは、下半身と連関させるという3歩。そして、それを応用するという4歩。そんな話を沢山した。こういった緻密な積み上げだけが、身体や、自分自身を成長させるのだ。

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