ムーランルージュの前は人でいっぱい
土曜日の夜、という活気がある。
ムーランルージュの前は、何時もの土曜日よりは少ないが、相当の人出がある。
地元の人いわく、やっと少し人が戻って来た感じがするとのことだ。
しかし、依然として厳戒態勢のままだ。
夜の稽古が終わり、何時ものレストランでみんなと食事だった。
今日の受講者の中には、若いオペラ歌手もおり、マルセイユで通訳をしてくれたユキミさんと、歌の話やステージの話で盛り上がっていた。
色々な人がいるのは楽しい。
そういえば、元オペラ座のダンサーも来てくれていた。
バリシニコフの時代の人だ。
膝を壊して引退したという。
何とも切ない話だ。
しかし、動きを見ていたら、元ダンサーだったとは思えないほどシャープさもキレも無い。
全員、肘の使い方で楽しんでいた。
「どうすれば」という声をここパリでも聞くが、それは決まって若い人達だ。
やはり、多分世界的にそういった傾向になっているのだろう。
「やれるようになりたければ、稽古を自分で考えなさい。それが稽古なのだから」
今日は最後のクラスだ。
最後は胸骨操作でしめよう。