海外で考えたこと

ようやく帰国。
Amsterdamの時に武田さんが、来年の助成金の一部が下りてきたと報告があった。
「やったー、これでまず先生は呼べますよ」ということだ。
フィンランドの助成金の全部が揃うのは来年の4月だ。
そう言えば、Genevaのワークショップも、私を呼んでくれるのに1年かかっているそうだ。
では下りてくるという前提で「マクベス」を考えていなければ駄目だろう。
どれだけ「関係性」というテーマを浮き彫りに出来る舞台が出来るか。
また、観客に想像させられるか。
一つ面白いアイディアが浮かんで来た。
今月はカナダのQuebec、そしてAmsterdam、Genevaと、ダンスが続いた。
まさにダンス月間だった。
これは、海外のダンスシーンのレベルを考える上で、相当役に立った。
それぞれのワークショップで多用した言葉に「成長」がある。
しかし、一体何を成長させるのか?と思わず考えた。
というのも、それぞれ「動き」にしか目的が無いからだ。
では芸術性という点では、何時、どこでそれを熟成させているのか?
しかしそれは皆無で、それぞれの才能や感性に委ねられている。
では、ダンスを芸術として扱っていないのではないか?
そんなやりとりをClassicBalletの先生であるエミーと語り合った。
ダンスを芸術として扱っていないのであれば体操なのか?
それなら純粋に体操や新体操の方が明確だ。
あるいはシルク・ドゥ・ソレイユのようなサーカスの方が、スリルも有り美しい。
一体何に価値を見出して「ダンス」に取り組んでいるのだろう。
そんな疑問が湧き上がった。
その上で何を成長させるのか?
成長させる必要など無いのではないか?
であれば、3歳くらいからダンスを始め、Balletの専門学校で汗水流し、30歳くらいになると引退。
という図式は一体何なのか?
一体何を考えて、そんな図式に価値を持っているのか?
そんな事も考えさせてくれた。

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