ジュネーブ一日目
マーツの家からスタジオまでバス。
トラムと乗り換える大学の前で、風景を全部思い出した。
前も確か銀杏の葉が黄色くなっていた。
Amsで足止めがなければ、お母さんがモンブランまでドライブに連れていってくれる予定だったそうだ。
残念。
イタリアとの国境を車で抜け、どんどん山の中に入っていく道は日本の山とは違う味がある。
スタジオに入ると、20名程の受講者が待っていてくれた。
悠ちゃんは仕事で昼からになるという。
どこから入ろうかと迷いながら胸骨操作から入った。
食付きがイマイチだったので、腕のねじれに変更、少しずつ解れてきて集中力が増して来る。
昼食は「たぬき」という日本の方がやっている持ち帰りのお寿司。
夕方まで肘で遊ぶ。
悠ちゃんの代わりに通訳をしてくれた方と、間にあった悠ちゃん、そして私とあれこれ話。
「なんや日本や」で大笑い。
今日は、ストレッチに入ろうか。
それが全身を繋げるのが分かりやすいかもしれない。
悠ちゃんの同僚だったBalletDancer達が、リハを怪我を理由にサボり受講してくれているのには感激だ。
ワークショップを終え、悠ちゃんとビールで乾杯。
舞台の話、ダンスの話、政治の話に華が咲いた。
悠ちゃんの同僚だったBalletDancer達が、リハを怪我を理由にサボり受講してくれているのには感激だ。
そうそう、昨日は家に一人で帰った。
マンションには辿り着いたが、何階だったかまるで覚えていない事に気付き、大体で降りた。
やはり間違っていた。
救難信号をお母さんに送り無事到着。
何時も誰かと一緒だと無意識的に依存してこうなる。
そういえば、マーツが「子供に直ぐに手を出しそうになる(こうしたらいいよ、と教えるという意味で)のを止めるのが大変。
一つ一つ子供が覚えて行くのは時間がかかるね」と、お母さんらしい事を言っていた。
知り合ってから10年、お母さんになっていた。