Balletの為の身体操作8

例えば5番の足。
一般的に開き方が足りないと、先生をそれを指摘する。
指摘されると開ける努力をする。
おおむねは間違ってはいない。
しかし、開かない足を開くようにしたところで、直ぐに元に戻る。
また、開かない足は、その足の開き方で身体全体がバランスをしているのだ。
だから開き方だけを変えると、たちまちバランスは崩れる。
そうすると、そのバランスを崩さないようにと、身体の筋肉は自動的に支え合う。
そのことが歪な緊張を作る原因になるのだ。
開き方を変えた状態になるように、身体全体を変化させなければ駄目なのだ。
そんな小手先の注意や修正は、武道の世界にも掃いて捨てるほどある。
「どうすれば」開いた足になるのか。
そこが稽古や工夫になる。
そういったことと、自分の身体を知っていく、つまり、自分はどこをどこからどう動かしているのか、という当たり前の事を知ることも稽古の一つだ。
BalletDancerは胸が硬い。
それは、そこを動かしては駄目だ、という制約があるからだ。
その考え方によって、筋肉は硬直化していくから自由度は減っていくばかりだ。
しかし、その考え方ではなく、動かない為にはどうするか、動かさないのではなく、「動かない」という視点だ。
「結果動かない」になる為にはどうするか。
そんな事を今日のワークショップの前に、映像で流れる事になっている。

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