Balletの為の身体操作5
「線」という言葉をBalletでも使うそうだ。
もちろん、私も使う。
しかし、それらは全く違うものだ。
Balletでいう線は、一つの概念であり、私の線は具体的な身体の実感だ。
最初は、その辺りの区別がつきにくかったが、ワークを続ける内にそれに気付いた。
私のいう線を辿ることは、そのままストレッチなり身体の部位を繋げる働きがあるが、Balletでいう線は概念だから、私の言うようには身体に作用しない。
そういったことも、今回の様に時間をかけなければ、そして言葉に対して敏感に反応しなければ発見することは出来ない。
もちろんそれは、amyというアメリカ人と、私という日本人の言葉の使い方の違いにも通じる。
私の言葉は、実感から探しだした言葉だから、そのまま実体化することが出来るが、概念としての言葉は言葉でしか無い。
実体化ということを想定したものでは無いからだ。
来週は、今回のプロジェクトに対してお金を出してくれた、オランダ政府や他の機関に対してデモを行わなければならない。
もちろん、そりゃそうだろう。
少なくない金額が出ているから、私は2週間も滞在出来るのであり、来年2月にも2週間のワークが出来るのだ。
だから、どんなデモが良いかも考えなければいけない。
今日も足に拘った。膝から動く場合、足先から動く場合。
それらによって、体感は全く異なる。
そのフォームに見合った足の運びが大事になる。
そして、そのフォームから次はどのフォームに行くのかによって、また違ってくる。
しかし、私としてはどれも同じにしたい。
もちろん、難しくなるがそれだけやれば身体が楽に動くようになり、しかもフォームが美しくなるのであれば、それに越したことがない。
その辺りの細かいところに取り組んでいった。