Balletの為の身体操作3
Chasseは胸骨リードで意識も真っ直ぐに。
アドバイス一つでAmyの姿や動きが一転する。
Amy自身もそれを実感する。
「視野が広がったようだ」と。
肩を少し使うだけで、腕のポジションが良くなり姿勢も変わる。
全体が一つになり驚くほど静かになる。
プレパレーションは縦系から肩の回転を使う。
「どう」と聞くと「初めて腕が落ち着いた」という。
一つ一つの動作を細かくアドバイスをし、作り上げていく。
それが出来るのはForsythCompanyから約10年の付き合いだからだ。
大阪や東京のワークショップに来たり、バレンシアにもアムステルダムのワークにも参加している。
その熱心さは、私のワークが自分の役に立つと直感したからだ。
今回のamyとの作業の後、公開でワークショップをやることになっている。
2週間かけて作り上げるBalletの為の身体操作を、受講者に提供するのだ。
今でも、多くのダンサー達が申し込んでくれているという。
ForsythCompanyのアマンシオも申し込んでくれている。
「このワークショップは、ForsythCompanyの連中も、他のダンサー達も驚くと思うよ」
とamy。
この作業は、私にとっても相当勉強になっている。
Balletとしてどんな成果をあげられるか、ということだからだ。
今日は、武田さんと二人で中華だった。
麻婆豆腐とスープでお腹を優しく満腹にした。
武田さんの企画する事が実現したら、新たな「マクベス」がフィンランドで誕生することになる。
私の舞台の構想を話すと「それは面白いですね」と武田さんも盛り上がった。
しかし、どれもこれも外国でしか出来ないのはどういうことだ?と何時も思う。
日本はそれほど古臭い、あるいは頭の硬い体質なのだろうか。
情けない話だ。
Amyが、外国には芸術が必要だから残そうという姿勢がある、それだけでも素晴らしいではないか、日本にはそれは無いのか?と不思議そうにしていた。