バス停でばったり

朝、高尾さんと朝食を食べに通りに出た。
少し高めの朝食をすませ、ホテルに戻る。
ホテルの近くでベンチに座り、モバイルを見ている女性がいた。
何となく目に止まったのでよくみると、何とめぐみちゃんだった。
「ソニアに空港から送ってもらいました」と、嬉しそうな顔。今日から2日間、めぐみちゃんも受講だ。
これはこちらとしては有り難い受講生だ。
見本をめぐみちゃんにやって貰えるからだ。
誰も何も出来ないから、ある意味行き詰まる。
そういった事に慣れていないダンサー達は、完全にお手上げ状態で雑談になる。
案の定、めぐみちゃんの見本はきいた。
昨日とはうってかわって、集中する度合いが増した。
「腕を動かさないように」「成長したければ、精密な感覚を持つこと」等々。
しかし、勘違いするだろうなと思っている通り、その言葉は通じていなかった。
もちろん、皆にとって初めて接する概念だから仕方がない。
そういったことを考えると、やはりForsythCompanyのダンサー達は一段も二段も特別な連中だったと感心する。
胸骨からのストレッチ、全身のストレッチと、出来たような気になるワークを続けると、場の雰囲気は良くなってくる。
煮詰まったままで、クリアしていくForsythCompanyのダンサー達との違いだ。
腕を肩甲骨にひっかける、という定番の身体操作も出来ない。
明らかに、見た目だけしか「理解していない」ことが分かる。
自分の身体だから自分で探さなければ、誰にも他人のことは分からない。
今日は中日。
そろそろ朝食の為に高尾さんとめぐみちゃんがやってくる。

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