中身が濃くなった分、どんどん高度になる

二日目修了。
胸骨の復習から、縦系の連動での背骨感覚。
腕を掴むということの感覚の研ぎ方。
縦系の連動の流れに乗り、相手を動かす。
二日目でも、初日よりも密度は濃くなる。
できるだけヒントを掴みやすくと思うのだが、何分相当高度なことをやっているので、ヒントそのものが難しい。
難しいのは面白いのだが、習い慣れ、教えられ慣れしている人には、雲を掴むようなことになる。
しかし、それは仕方のないことで、そのことで苦労をしなければ駄目だ。
そうすることが、自分自身の成長を育むのだから。
何時もはさらっと済ませることでも、今回はスタジオが狭い為、目に付き過ぎるからサラッとは済ませられない。
一人の自分勝手が、その時に組んだ人の迷惑になる。
稽古の邪魔をしているという結果になる。
自分では「やっているつもり」の人だ。
つもりは誰にも分からない。
しかし、当人にしてはやっているとなる。
このやりとりは、何時か何処かで体験した事を思い出した。
アムステルダムでのワークショップで、ロッテルダムのダンス大学の生徒だった。
「私はやっているし、やれている」と自信を持って言う。
「いや、出来ていないよ」と私。
延々とそのやりとりが続いた。
こんな馬鹿になる為にはどんな育て方をされたのだろうと、その時に大いに考えた。
周りの人達は、「やっている」と言い張るダンサーに呆れて、誰も相手をしなかった。
そんな人間、つまり、誰にも相手にされない人間に育つと思って育てたのだろうか。
それは外国人特有のものだと思っていたが、今日そういう日本人がいたことに驚いた。
おかげでお腹が減ってしまった。
人と向き合うというのは、本当にエネルギーが必要なのだ。
表現塾では、本当の意味でのアイ・コンタクトや、流れに乗り手の表情で相手を誘導するで、関係性や表現の原点を学んだ。

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