明鏡塾二期生始まる

「明鏡塾」第二期生のセミナーが一昨日あった。
外科医や理学療法士、鍼灸学校の先生、柔道整復師、看護士他医療治療関係の人達が受講した。
前回と違う職種は、外科医と鍼灸学校の先生の受講だ。
これだけ幅が広いと、セミナーの中身としては同じだが、手法は変わる。
嬉しいのは「自分自身への気付き」を持っている人しかいないことだ。
こうすれば腰痛が瞬間で治る的な方法を知りたい、と思っているような人がいないのが、受講者の自意識の高さを物語る。
同時に、自分の仕事、そして患者さんに真摯に向き合っているということだ。
そして、色々な角度や視点から、「関係」という正体不明の状態に対しての理解、その必要性を強く感じている人達だ。
「触れる」ということで、身体はどんな変化をするのか。
相手に意志が通じたら、こころや身体が良い方向に変化する。
通じなければ「違和感」だけが蓄積される。
そういった実際を知り、改めて「関係性」とは何か、そして自分自身はどうするのか、そのメインテーマに向けての塾だ。
その入口としての「触れる」なのだ。
もちろん、私の言う「触れる」と一般の人達の触れるはまったく違う。
受講者はある意味で触れる専門家だから、と思うのは間違いで、多少丁寧ではあるが、それでも乱暴なのだ。
そんな実際を体験しながら、ワークは進行する。
「触れる」というのは、何も身体に限った事ではない。
声(音)も触れるに含まれる。
言葉も同様である。
そういった事を一つずつ紐解いていく。
最後に、鍼灸学校の先生が「こんなセミナーどこにも無いですね」と、大いに喜んでくれていた。
外科医は「もちろん、ありませんよ、だから来ているのですから」と、付け加えてくれた。
セミナーとしては、つまり、理論や話としてはどこにでもあるだろうが、実際に見本をみせられる人は殆どいないだろうから、どこにも無いということになる。
打ち上げで、多くの質問や感想に触れ、こころある人達だと改めて感じた。
こういった人達が、たとえ一人でも二人でも増えることが、これからの時代に絶対に必要だ。
ロボットの発達、人口知能の進化は、治療の世界にも溢れるだろうし、その方が良い場合もある。
そうなった時、何で自分自身とロボットとの差別化を図れるのか。
もし、そういったことも踏まえるならば、今からの準備は決して早くはない。
というのも、そうは簡単にマスター出来ないからだ。
各ワークショップでの「関係塾」や「武禅」では、明鏡塾のように医療従事者に特化したものではありませんが、全く同じコンセプトで行うものです。
言うならば、ワークショップは「身体を通して」行い、「武禅」は意志の発動をメインに置き、という違いです。

Follow me!