思っていることと、やっていることの違いが

昨日は本部の稽古だった。
相手がこちらの肩を力一杯掴む。
そこに腕を添え、相手の腕にその自分の腕をゆっくりと押し付ける。
その事で摩擦を感じ取り、同時にこちらは膝に体重を乗せる。それだけの事で、相手は倒れるのだ。
これは、武道の定番の稽古でもある。
どうして定番かというと、それは重要な要素を含んだものであり、大量の情報も含んでいるからである。
それを全て汲み取るには、相当の時間を費やすからだ。
何時もそうだが、色々な人の取り組み方を見ていると、将来において出来ない事が見える。
だから、人はどうして「出来ない」を選択するのか、そこが何時も疑問として残る。
しかし、実際には「出来ない」を選択しているのではなく、「出来る・出来たい」を選択している筈だ。
つまり、そこが「思っていることとやっている事の違い」なのだ。
「出来る・出来たい」を選択している筈なのに、実際的には「出来ない」道を突き進んでいる。
人は、この自分自身の持つ矛盾にどうして気付かないのか、そこが不思議なのだ。
もちろん、その都度「そうやったら、出来なくなるよ」と注意はする。
しかし、それが相手に響く事は稀にしかない。
「どうして?」
自分の見ていること、あるいは、取り組んでいることは、出来ることと、何の保証もなく思っているからだ。
思い込んでいるからとしか言いようがないのだ。
たとえ直ぐには出来ないだろう、と思っていても、それは1,2ヶ月あるいは、1年程度のものだ。
その程度の想像力しか持たない事が、そもそもの出来ない原因だろう。
そういった事も、人はそれぞれに見えているものは異なる、という事の現れなのだ。
そんな事を、つまり、「どうしたら、出来ないから出来るに変化できるのか」というような重要な事を、ワークショップや明鏡塾では指導しています。
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