沖縄着

武道の稽古では木刀も使うし、棒も使う。
もちろん、突きや投げもある。
しかし、それらを使うというのは、当たり前の事だが、相手を攻撃する意志がある、という大前提が必要だ。
ここに大きな落とし穴がある。
それは、相手を攻撃する意志が無くても木刀を使えるし棒も使えることだ。
相手と向き合い、木刀を構え上段から打ち込む。
これは小学生でもやれるだろう。
つまり、単純な身体運動だと捉えているからだ。
そこに型として身体に対して厳密な約束が持ち込まれ、その出来上がり次第で段位を貰えたり、昇級したりする。
しかし、ここには先ほどの、相手を攻撃する意志がある、は審査対象にはならない。
というよりも、そういったことに何の関心も無い。
それは自動的にあるものだとしているからだろう。
そして、事実として木刀でも素手でも攻防のような事が行われるから、やれているとなるのだろう。
しかし、スポーツ競技としての格闘技でも、同じことが言えるのだ。
意志の大きい、あるいは強い人のパンチなり、投げは効く。
ここで何度か紹介しているが、以前ムエタイのルンビニの二階級制覇をしたチャンピオンと、少しだけ対談させてもらった。
その時、本場のパンチを初体験した。
もちろん、軽くだ。
だがしかし、そのパンチには怖さがあった。
そこにある身体技術ではない。
その人の意志が恐いパンチを生んでいるのだ。
意志の強弱は全てに共通する。
そんなことも再確認した「武禅」だった。
意志が無いのにいくら声を出しても、相手に届くはずもない。
意志が希薄なのに、相手の正面に立てる筈もないのだ。
では意志とは、どう生まれてくるのだろう。
思うことか、考えてつくることか。
それとも・・・・・・
沖縄に着き、早速キャサリンで食事。
ここの食事は何を食べても美味しい。
きれいなママさんの手の込んだ料理に、「沖縄や」になる。
明日からワークショップ。
24日には台風がかすめるという。
これも初体験だ。
台風でもワークショップはある。
「どうせ台風で引きこもっているのなら、ワークショップにおいで!」
その土曜日には、りんけんバンドのライブに、名嘉睦稔さんと行くことになっている。
台風の中のライブ。
それも楽しみだ。

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