沖縄初日

沖縄は猛暑の中で始まった。
午前10時だからまだましだが、風がない分蒸し暑く感じる。
「おはようございます」の挨拶が重なり、毎年のメンバーがまず顔を見せてくれた。
その一人が、初参加の人と言葉を交わしていた。
「先生、もう9年になるのですね」
「そうか、そらそうや、チビちゃん達がどんどん大きくなっているやん」
そうだ。
沖縄でワークショップを初めて9年だ。
キジムナフェスタの中で初めてのワークショップが開いた。
そこでリヨン・コンセルヴァトアールのドミニク先生や、リモンテクニックのアラン先生と出会ったのだ。
しかし、予算の関係でキジムナから離れ、地元のバレエ教室の先生が主催してくれるようになり、今日に繋がっているのだ。
「朝で頭がすっきりしないので、頭の目を覚まさせましょう」
と、手の指のストレッチから入った。
どうも言葉はまだ「武禅」を引きずっており、初参加の人にとっては難しいものとなったようだ。
「触れる」ということで身体は変わる他だ。
しかし、ワークそのものは、皆楽しそうに取り組んでくれていた。
途中「お・き・な・わ」と叫ぶシーンに、大爆笑になったが、独特のゆるい空気感の中で、相当高級なワークに汗を流した。
身体の不思議や言葉が身体に与える影響や、自分たちが思っている身体像とは異なった身体に、驚きながらも熱心に取り組んでくれていた。

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