バレンシアの風はすこぶる心地よい

フランクフルトで乗り継ぎ、バレンシアへ。
乗り継ぎは約4時間だったが、JALが着く第2ターミナルから、乗り継ぎのルフトハンザの第1ターミナルまでが、トラムに乗り相当遠かったので、ある意味では良かったかもしれない。
バレンシアには、レオさんのお弟子さんが迎えに来てくれていた。
何しろ、深夜11時30分到着でバッグを受け取り外に出るまで30分はかかっているから、12時を回っている。
だから、迎えの人と出会えなければ、空港内で1泊のところだった。
飛行機をとる都合で、この便しか選べなかったから、帰りも乗り継ぎが大変だ。
10時間もあるのだ。
バレンシアからフランクフルトの便が、ずっと満席で、他の航空会社も満員だと言っていた。スペインの景気が上向いている、ということなのだろうか。
明けて今日は、同じくレオさんのお弟子さんだが、別の人がホテルに迎えに来てくれ、その人の家で次のホテルのチェックインまでの時間を潰すことになっていた。
バレンシアから車で約30分。
もちろん、高速道路だが市街地からは近い。
畑を通り越すと、ガードがある住宅街に入った。
セキュリティに気を使っている地域だ。
割合に大きな家が並んでいるので、お金持ちの地域なのかな、という感じがする。
ガレージが自動で開き、中に入るとプールも適度な広さの庭がある。
奥さんともうすぐ4歳の男の子が出迎えてくれた。
家は2階建てで、リビングもキッチンも広い。
快適な家だ。
そこで過ごした数時間は、ほんとにゆったりとした時間が流れ、それこそ癒された。
庭にある食事用セットに座り、イベリコ豚の生ハムとクラッカー、庭に咲く桃やリンゴ。
昼食はパエリア。
バレンシアの乾いた風が肌に優しい。
子供とお母さんがプールで遊ぶ声や鳥のさえずり。
喧騒は全くない。
自然と目頭が重くなって、熟睡したようだ。
1週間のワークショップのためのアパートメントは、会場のすぐ近くに取ってくれていた。鍵が開きにくくて困ったが、ゆったりした広い部屋で良かった。
1週間となると、ちょっと長いので広い部屋がありがたい。
水や食料を買いに外に出ると、目の前にファリドやルノーさんにアジズさん、芝田君が何やら立ち話をしていた。
もちろん、ワークショップに参加するために来ているのだから、ここにいても不思議はない。しかし、偶然街角で出会った。
では再会を祝して乾杯をしに行こうとなった。
クリスチャンも合流し、完全にパリ状態だ。
ミニワークショップ状態になったので、感覚を辿るのと動きを同じスピードで、という難しい稽古を教えた。
明日はデビットも来る。いつものパリには少しメンバーが足りないが、中身の濃いワークショップにしていこう。

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