こころを磨けば、関係性は良くなる
「明鏡塾」は今回を入れて後一回だ。
全6回ということで「関係性」の実際を体験しつつ使えるようにする、という医療関係者・施術者の人達の為のワークだ。
恐ろしく成長した人もいれば、実感を持たないが、患者さんの笑顔が増えたりレピーターが増えたり、という人もいる。
人の成長曲線は全く分からない。
予測もつかない。
それは「個人」という違いもさることながら、その人の環境からの影響、つまり、関係も大きく係るからだ。
感想レポートの中には「少しでも多くの人に伝えたい、という新たな目的も出来た」と書いてくれている人もいる。
患者さんの話を聞く、話を聞けるようになる。
そんなことがワークの目的なの?と誰しも思うだろうが、実際普段の日常を見ていても、そこが全く噛み合っていないのだから、そういった現場でも同じなのだ。
自分の主張は出来ても、相手の主張を聞くことは出来ないし、その主張を相手のこころに届かせる事は出来ない。
ましてや、相手のこころを「聞く」ことなど出来ない。
こころは言葉に乗っているが、言葉の理解しか出来ないのだから、そして、理屈としての主張しか出来ないのだから、そこに関係性が発生する筈もない。
そういった危惧から、この塾は始まった。
それこそどんなスキルを持っていようが、相手と響き合えない自分である限り、そのスキルも役に立たない。
受講者の方はそういったことに気付いた人達ばかりだ。
高額を支払ってスキルを知るのも良いのかもしれないが、その前に自分自身のこころを磨けと言いたいのだ。
そうでなければ、患者さんは安心をしない。
安心こそが治療の原点だと私は考えるのだ。
もちろん、日常でも同じだ。
だから、この「明鏡塾」は基本的には「武禅」と同じだが、医療関係者用に特化させたものだ。
相手の身体に触れることが仕事の人は、知らず知らずの内に、相手に違和感を与えている事が多い。
それがお客さんを遠のける原因の一つでもある。
それこそ、明鏡塾一期生の人達は、例外なくそういったことを実感し、現場で検証し身に付けてくれている。
もちろん、そのことが終了なのではなく、そうの方向で検証しつつ進んで行こうとしてくれている。
学ぶことに限りはない。
しかし、学ぶことは自分の外に有るのではなく、自分の内にあるのだ。
その事に気づいていくのが「明鏡塾」である。
第二期生の人達の募集はそろそろ始めよう。