安心などどこにもない

将来を考えると不安になる、というような言い方がある。
そこには経済の安定を含めた生活や人生の安定という希望があるからだ。
しかし、そんなものは望む方がおかしい。
分かりやすい例ではバブルが弾け、大手銀行や証券会社他、世間では安定企業と思われていたものが崩壊していった。
それに連れて、それらに関わっている会社も壊れ、リストラもどんどん行われていった。
それだけを見ても安定など有り得ない。
ましてや、その後の不安定さは、それこそ安定している。
「今日生きられたら・食べることが出来たらそれだけで良い」という具合には考えられないものなのだろうか。
人は自分の周りで起こっていることは、常に対岸の火事意識なのだ。
それこそ勝手な思い込みだ。
また、有りもしないことを望むから不安にさいなまれるのだ。
安心など地球が始まってから無いと認識すれば良いのだ。
もちろん、経済以外にも色々な不安はあるだろうが、それは全て安心を求めるから、あるいは、自分にとって都合の良いことを求めるから発生するだけのものだ。
全ては不安定という安定なのだ。
だから物事は動くのだ。

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