人は生き物だった筈

今回の「武禅」は、「70を過ぎた女性が、赤の他人の為に、本気で向かい合うなんて、僕の常識の中にも世間の常識の中にもない〜」このことに尽きるだろう。
受講者がどう受け取ったかは様々だが、生きている人間の姿を見た事には違いない。
くだらない自己弁護や、うまくいく方法だけを探したり、方法が目的になっていたり、凍り付いた受講者の頭を砕いたのは、間違いなく70を過ぎた女性だった。
「本気で生きろよ!」と言うと、本気で生きようと「思う」。
そんな言葉遊びの様な世界ではない。
現実の生身の世界では、こういった人の反応が起こって当然なのだ。
受講者が口を揃えていう言葉が「省エネで生きている」と。そこには感情の「か」の字も無いからだ。
もっともらしい納得の仕方しか身に付いていないのだ。
表情の無いノペーっとした顔は、気持ちが悪い以外の何物でもない。
表情筋さえ育っていないのだから。
今後、ロボット産業がもっともっと身近になってくるだろう。
そうすると、ロボットで事足りることが沢山出てくる。
そういった時に、仕事において自分自身の存在や立場は無くなるといっても過言ではないだろう。
人としての自分にしか出来ないこと。
ロボットでは出来ないことが出来なければ、その人を雇っておく意味など無いだろう。
時代はとてつもなく速いスピードで走り抜けている。
それぞれの人の思惑など放っておいて、加速度的にスピードを増す。
それが時代だ。
携帯電話が登場し、今やコンピューターの端末だ。
携帯の当初は1985年にショルダー掛け式の、やたらと重い電話機でかなり高額なものだったが、今では無料でもある。
そこから言えば、20年だ。
たった20年で現在の姿になったのだ。
とんでもないスピードだ。
こういった科学の世界は、人はどうなっているのか等、一切無視してとにかく前に行く。
で?

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