手に意志が生まれる

昨日は2回目の「明鏡塾」だった。
全員が「今日は時間の経つのが早かった」と懇親会で振り返っていた。
前回の復習から始めたが、全員きちんと自分の仕事場で検証を繰り返していたことが如実に分かった。
明らかにグレードは上がっている。
もちろん、当人たちにはさほどその自覚はない。
しかし、それは問題ではない。
新しい出来事、新しい発見。
それらは日常的にもあることなのだが、それよりももっとセンセーショナルな事だけが、新しい発見だとどこかで思い込んでいるからである。
全員の何がグレードアップしたのかというと、共通しているのは「手に意志が現れてきた」ことだ。
これは、医療関係者に限らず、大方の人の手の気持ち悪さ、つまり、手に対して自分自身の神経が行き届いていないから起こっている現象である。
巷では余程の職人さんでなければ、生きた手を見ることは無い。
それでは医療関係者として失格である。
それは、どれほどの技術を持っていたところで、結局は人との接点である「手」に違和感を持たられてしまうからだ。
しかし、それも奇妙な話でも有る。
手に違和感を持たれる、ということは、つまりは、手は自分の一部、身体の一部ではないということだからだ。
改めて「明鏡塾」を起ち上げて良かったと思う。
こうして、人間の根幹のグレードアップを理解してくれる人達が生まれて来ているからだ。
来月は4月11日。
「では来月」

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