帰国して

1月のパリ・ブリュッセル・ブレスト・マルセイユのワークショップを終え昨日帰国した。
何だかやけに疲労感がある。
きっと、長時間の列車の移動がたたったのだろう。
パリからブレストの4時間30分の往復、そこから1時間30分程のブリュッセル迄の旅。
また、ブリュッセルからマルセイユ迄の4時間30分の旅。
これらの疲労だと思う。
現地でのワークショップは、気持の良い人反応の良い人が多いので、これは楽しくて疲れない。
毎回「もう終わり?」という感じになった。
逆に東京に付いた途端に、自然にイライラした。
ロボットのように、無表情無感情の人が多いからだ。
私のスーツケースにぶつかっておいて、振り返ったおっさん。
うっとしそうな顔に「何や、お前喧嘩打っているんか」と思わず口からでそうになった。
パリでもブリュッセルでもそんな場面はある。
しかし、一寸ぶつかりそうになると「Pardon」と言葉が飛び交う。
それは、日本人なら当たり前の事だと思うのだが。
最近では中国からの旅行者が多い。
その中国の人でも「すみません」と片言の日本語で謝る人を見かける。
しかし、その気配もないおっさんに「こいつはアホか」と突っ込みそうになった。
外国の人は自分の主張を徹底的にする。
それも良し悪しはあるが、主張するからこそ、そういった場面ではきちんと言葉が出るのだろう。
だから、外国ではエレベーターに乗っていても気分が良い。
一寸した時間でも世間話が出るからだ。
どうしてこうも、頑なな人間が日本では増えてしまったのだろう。
そういう風に生きていて楽しいのだろうか。
たかだか数十年の人生しか無いのに、と思わずにはいられない。

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