ありがとうを言おう

夕方5時30分、マルセイユでのワークショップは無事終了。
各クラス60名以上の人達が受講してくれた。
皆名残惜しそうに、それぞれが別れを言い合っている。
こんな光景を見ていると嬉しくなる。私のワークショップを通して、全く知らない人達が知り合い、そして友達になっていく。
それぞれがそれぞれを尊重し合えるようになっていく。
これこそがワークショップの目的だ。
頑固な先生も二日目は驚くほど素直になっていた。
「どうして?」という感じだ。
そういう、ちょっと問題かな、と思われる人も二日目は、組んだ人と仲良く出来るようになっている。
ほんとに素晴らしい時間だ。
7時出発のパリ行の列車に間に合うように、急いで駅へ行った。
パリから来ているエルビスも同じ列車だ。
嬉しい事に私の二等の席と、自分の一等の席を替えてくれた。
お陰で、パリまでの間少しだが寝ることが出来た。
レオさんがリヨン駅まで迎えに来てくれ、そのままホテルへ。
ここでまた、「どうして?」という嬉しい事が待っていた。
シャワーを浴びる前に、一服しようと外に出た。
ホテルのセキュリティの人も出てきて「たばこを一本くれないか(フランスでは普通・日本でも50年前は日常的だった)」というので、私のたばこを一本あげ、何となく世間話をしていた。
「どうだい、コーヒーを飲むか?」というので、レストランもバーも閉まっているのにと思いながらも「欲しい」と言った。
彼はレストランに入っていき、私の分のコーヒーを入れて持って来てくれた。
「ありがとう」と思わず声が出た。
今回は、ブリュッセルでのホテルのフロントマンや、エルビスの親切。
このセキュリティの人の思わぬ親切に感動した。
「ありがとう」をもっときちんと相手に言おうと思った旅だった。
もうすぐレオさんが来る。
食事をして夕方にはパリを発つ。
次は5月だ。

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