週末はパリ
今週の金曜日にはフランス・パリに発つ。
メディアを賑わしている例の事件の場所だ。
パリでのワークショップに来てくれている、熱心な人の中には以前紹介した、パリ警察の射撃の教授がいる。
きっと彼は、今回最先端で捜査に加わったと思う。
日本では他人事のようだが、当事者が身近にいると、その事をリアルに感じる。
彼は小柄だが恐ろしく身体能力も高く、また状況判断も優れている。
そういった人達が、学んでくれるのは本当に嬉しい。
逆に言うと、私の教える事が、実戦的に役に立つからである。
私が言う武道は相手を倒すではなく、自分が生き延びる、生き抜くことを根幹に据えているからだ。
彼は同僚の警官や、その関係者をどんどん連れて来てくれる。
それは、私自身の検証にも役に立つ。
彼等の熱心さは、日本人の比ではない。
彼等には年に4回は会う。
その度に、確かに身体も動くようになっているし、肘も使えるようになっている。
以前、雑誌で対談した大東流の岡本正剛師も、「外国の人は熱心です。次に行った時は、教えた事が出来るようになっている」とおっしゃっておられた。
正にその通りだ。
先日の東京教室にアメリカで働く青年が、一時帰国し教室に来ていた。
その彼もアメリカでは時間に余裕があるから、いくらでも稽古が出来ると言っていた。
外国の人で、日本の文化に興味のある人は、徹底的に取り組んでいる。
その内、日本の文化は外国にある、というような逆転現象も起こるのだろう。