女性ボクサー誕生か
今年も慌ただしく師走も後半になっていた。
知らない間にだ。
季節や時間というのは、自分が意識しなくても、どんどん後ろに飛んで行く。
若い時は、さほど気にもならなかったが、来年67歳になるということを意識すると、先行きが実感されてくる。
別に焦るということはない。
出来る事しか出来ないし、出来ないことは出来ないからだ。
しかし、「もっと出来るだろう」とは思う。
そうなると、出来るだろうことに意識をまとめることになる。
先日の忘年会で、来年起こるであろう楽しみが一つ出来た。
教室に来る女性の生徒の一人が、プロボクサーになると決めたのだ。
それはボクシングジムのマネージャーやプロボクサーも同席していて、「ボクシングは面白いよ」という話からだ。
周りの男性陣は「ええ〜!ほんま?」と大歓声。
二十歳になったばかりで、大人しい女性だからだ。
その踏ん切りの良さというか決断力の良さに、男性陣は内心腰が引けたのではないだろうか。
もちろん、ボクサーになりたいからと言っても、なれるかどうかは分からない。
プロテストもあるし、実際にリングに上がり打ち合わなければならないからだ。
しかし、出来るかどうかとは関係なく、そういった決断が大事なのだ。
その事で、自分自身の視点が変化するからだ。
どんなことでも、やらない理由、やれない理由は湯水のごとく湧いてくる。
多くの人はその理由に振り回され、がんじがらめになっているのだ。
だがしかし、そのがんじがらめの世界にいることが、居心地が良いのだ。
それは、慣れ親しんだ世界であり環境だからだ。
そんな人はどうでもよい。
そこにかまっている時間は無い。
それよりも、決断した人を応援する方が面白いからだ。
決断した自分を褒めよう。
また一歩踏み出している自分を褒めよう。
「出来るやん」と自分を褒めよう。
そして、本当に実際に一歩前に歩いて行こう。
但し、真っ暗闇の世界だから手探りだと言うことを忘れずに、そして恐れずに。
どちらに歩いていても光は指す。
歩いている自分があるという事を自覚して。