不安を作るものは

東京教室の忘年会も終わった。
2次会3次会と続き、結局4時前まで盛り上がった。
「これって武禅ペースですね」と。
稽古の話、日常の話、仕事の話…。
「どうして、私よりも古い人が出来ないのでしょうか」と50歳代の主婦。
「技術だという認識が無いということ、出来るようになるには、個人的な工夫が必要だということを知らないから。ただ時間の垂れ流しをしていても出来ない」大方の人はこれだ。
だから、出来るようになっていく人と、相変わらず出来ない人に分かれていく。
ただ、その出来ない人も、他の武術では有段者であったりするから面白い。
段取りが出来て行けば「出来た」だと認識しているからだ。
では「武術」の「術」は、一体どういう意味を持っているのか。
そんな疑問も無いし、湧いて来ないのだろう。
好きで取り組むもよし、趣味で取り組むもよし、何となく取り組むもよし。
そこに「〜でなければいけない」という事など全くない。
決めるのは全て自分だ。
その50歳代の主婦との会話は「結局、自分をがんじがらめにし、プレッシャーをかけているのは自分であって、自分以外の誰かではない」と、何時もの言葉で終わった。
自分自身の実際の行動や感覚。
それが大事であって、頭の中をグルグル回る言葉が大事なのではない。
それが自分と自分の実際とを遊離させているのだ。
そして、それこそ「今」感じていること、「今」行動していることを無にするのだ。
どうして、自分の頭に振り回されるのか?
それが自分の持つ、不安の根本的な原因なのに。

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