会話の効果
半年に一度の特養の研修を終えた。
「自分の仕事を簡潔に誰にでも分かるように話す」という事をテーマに、相手に伝える、聞くという訓練だ。
どんな職場でも、絶対に必要な能力は、他人との関係である。
そこに不可欠なのが、会話で有り、伝達、受け取り能力だ。
特に特別養護老人ホームとなると、お年寄りとの会話が最も重要な要素だ。
もちろん、職員同士の共通認識も重要要素だ。4年生の大学を出て、右も左も分からず資格だけをもった若者には、相当ハードルが高い。
もちろん、ハードルの高さは当人が思っている比ではない。
そんな事も分からず、職務に付き資格があるから、能書きだけは知っていることが、職場で壁を作っていく。
そういった者も時間が経つと、部下を持つ身になる。
それが間違った慣習だ。
能力の無い上司の下に働く部下ほど、苦労することはない。
部下が上司を選べる、そんな危機感等サラサラ無い。
もちろん、その危機感を持つ上司もいる。
そういった人は、必ず仕事ができるから面白い。
そういったリーダーを育てる研修なのだが、女性が一歩も二歩もリードしているのが現状だ。
今回の研修でも、完全に女性がリードしていた。
研修を続けて7年になり、中でも女性が育ってきた。
それは前回の研修の時、副施設長に育った女性が抜擢された事を書いた。
その女性の周りいる女性の部下たちも、どんどん育ってきている。
それは、どういう効果をもたらすかというと、その施設のお年寄り達が元気になって来たという効果だ。
会話が行き届くということは、そのように全体に及ぶす影響があるのだ。
上っ面の言葉ではなく、上っ面の声ではなく、本当に心が届く。
その事を全く認識できない男性が多すぎる。
この施設には、医者も理学療法士もいる。
今回も、理学療法士が受講していたが、リーダー格の女性に、徹底的に突っ込まれて四苦八苦していた。
真意を汲み取れない、何とも上っ面な対応しか出来ないのだから仕方がない。
「お前、仕事を舐めてるんやろ」
一同大爆笑!